TouchDesignerでVJをやってみた
今回、何も知らないところからVJシステムを組んで実際にプレイするところまでを経験したので、自分の為に記録します。
[なぜやってみたのか]
単純に面白そうだと思ったからです。
あと、TouchDesignerを使える自分ってなんかイケてそうと思ったからです。
日頃から「もっとこんな演出だったらどうかな。あんな表現だったらイケてないかな?」と思うことが多いので、自分自身にチャレンジを与えてみました。
又、音楽・アーティストのカルチャーに対して理解を持つ姿勢でいることを前提に取り組んでいます。プレイヤーの視点に立って演出について再度考えてみることによってまた違った視点が見えてくると思ったことがきっかけです。
00: はじめに
TouchDesignerとは
リアルタイムのインタラクティブマルチメディアコンテンツ用のノードベースのビジュアルプログラミング言語]
*Wiki.
ソフトを開いて眺めていても、全く意味が分からなかったです。「ノードって、DaVinciっぽいテンション?」としか…
以前、Mutekの現場に撮影で入らせていただいた時に初めて見て、なんとなく存在は認知していました。
現場にいた時は、全く理解できなかったのですが、一通り触ってみてから振り返ってみるとめっちゃ面白い。
[説明書のないプラモデルを作っているような気分だった]
講義やワークショップにも行かず、周りにVJの友達も詳しい人も居ませんでした。
最近はYouTubeで ”Tutorial” と後ろに付ければ、数多の有識者先生様が動画を投稿しているおかげで、すぐに学べました。
とはいえ全て手探りな状態なので、細かいプログラミングのことを突っ込まれたら詰みます。帰ってすぐさま検索検証ですね。
何度も試してイメージ通りの反応が出てきたら嬉しい。その繰り返しでした。
01: 私の学習フロー
Step_1 - 平面を拡張ディスプレイにフル出力。
出力中のフレームが見えないとどれだけ中の数値を変えても反応が見えないとどうにも出来ませんので…
一旦触ってみて自分でどうにかしてみることで、次のステップの効率を上げる。
Step_2 - YouTubeに上がっているチュートリアルを出来るだけ全部。
武者修行期間です。
Step_3 - Step_2を精査して検証。技術の更新。
*アプデ等ある度に全てのソフトで発生する時間。
02: プロジェクトの概要
ざっとまとめると2パターン。
①After Effects 等で作った素材をTouchDesigner内に全部打ち込んでMIDI入力や音声信号の情報でSwitch 。
②TouchDesigner内で0からコンピュータ・アートを作成する。
①は、普段触っているツールで作るだけなのでOK。
AeとC4Dを主に使用して作成。
問題は②。
大量に資料を集めるところから、実際に視覚化するまで検証しながら作成するのでまあ時間がかかる…
実際に作った1シーンの中身。
↓
03: 本番用のUIを作成
・プレイ時に内部の情報をごちゃごちゃと編集するわけにはいかないので1画面でぱっと分かるようにしなくてはならない。
↑今回用意したのは、まず画面を4分割。
左上に控えの映像ソース。右上に出力中の画面
左下に映像A、右下に映像B。
左上の画面でABの映像を構成し、ABでSwitch出来るようにした。
・MIDIコンを用意。
全てのボタンの信号を拾ってKey1はch1n1、Key2はch1n2と各内部信号の中に割り振った。
↑MIDIコンのノブで切り替えられるようにする。
・現場で音声の信号をゲット。
Audio Reactiveなシステムも組んでいるので現場で物理的に音声信号を引っ張ってくる必要がある。
音声の入力出力、映像の入力出力、ケーブルだけではなくてTouchDesigner内でも回線を繋ぐ必要があったので、頭を整理しながら…
当然ですが、曲によって波形変わるのでMIDIコンのノブですぐに調整出来るように視覚化して…
↓
04: 総評
めっちゃ大変でした!